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福島市発注の森林除染事業における下請業者の「竹林」偽装問題について

平成29年5月15日

晃・古俣・ノオコー特定業務委託共同企業体
株式会社晃建設            
代表取締役  野 地  勝 巳
株式会社古俣工務店          
代表取締役  古 俣   猛
ノオコー建設株式会社         
代表取締役  斎 藤  智 章



拝啓 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

株式会社晃建設、株式会社古俣工務店及びノオコー建設株式会社は、晃・古俣・ノオコー特定業務委託共同企業体(以下「当JV」といいます)を構成し、福島市様から松川地区の森林除染業務(以下「本件除染業務」といいます)を受託しておりましたところ、三次下請業者が、本来「森林」である一部エリアについて、より単価の高い「竹林」であるとして写真の偽装をし、過大な請求がなされたことが後に判明し、平成29年5月11日、上記竹林偽装の問題(以下「本件竹林偽装問題」といいます)が、広く報道されたところであります。
本件竹林偽装問題に関する当JVの見解及び今後の対応については、下記のとおりでありますので、皆様におかれましては、ご一読いただければ幸いに存じます。



当JVを構成する三社は、いずれも福島市に本社をおき、長らく福島市を中心に、そのインフラ整備の一翼を担わせていただいておりましたところ、平成23年3月11日の東日本大震災及びこれに引き続く福島第一原子力発電所事故による復興の一環として、福島市様から、住宅除染業務、これに引き続き森林除染業務を受託させていただき、長らくお世話になってきた地域への恩返しの機会であると考え、誠実に受託業務を遂行してきたものと考えております。
もっとも、受託除染業務については、当JV単体では到底完了できないほどの規模・内容であり、当JVとしてもその業務について必要な範囲で下請業者に発注するなどして、遂行してきたものであります。

このような状況の下、当JVとしても、下請業者(末端の下請業者までも含みます)について、管理を徹底して除染業務の遂行をしてきたつもりでありますが、結果として、当JVの三次下請業者たるゼルテック東北が、本来「森林」として認定すべきエリアに、竹の切り株を並べて「竹林」と偽装した写真を撮影しこれを提出するなどという極めて不適切な行為を行った上、二次下請業者の一部の者がかかる偽装を把握していたにもかかわらず、これを握りつぶし、一次下請業者たる株式会社東武及び元請業者たる当JVに何らの報告をしなかったため、当JVとしても、「竹林」とされた写真が偽装であることを見逃してしまったものであり、これは、偏に、当JVの下請業者等に対する管理不足によるものであります。
当JVとしては、重層的な請負関係を前提として行われ受託除染業務について、下部の業者であっても、これを信頼して行動して来たものでありますが、このような性善説を前提とした当JVの管理体制の不備が、このような問題を招いてしまったことについては何らの言い訳もできないものであります。

以上のとおり、当JVには元請業者としての総合的な管理責任があり、その責任を全うできなかったことを痛感しており、発注者である福島市ひいては福島市民の皆様、その他関係する方々の信頼を裏切ったことの重大さを改めて認識しております。

今後につきましては、皆様の信頼を少しでも回復すべく、管理体制の改善、施工業者の慎重な選定などに全力を上げ、再発防止に取り組んでいくとともに、今回問題となった「竹林」を前提とした過剰請求分について、返金をするなどの必要な対応をしていく所存であります。

最後になりますが、改めて、今回の写真偽装の件に関し、多方面にわたり大変なご迷惑をおかけしたことを、略儀ながら、心よりお詫び申し申し上げます。

敬具